TOEICのPART 1 はどのように対策したらいいですか?
今日はその質問にお答えします!
この記事でわかること
- TOEIC PART 1 を攻略するためのポイント
- TOEIC PART 1 対策の効果的な勉強法
こんにちは、けんてぃーです。
現在大学で英語を教えており、TOEICも教えています。
大学院で英語教育について勉強し、修士号を持っています。
言語習得の知識を活かし、これまでに10言語を学んだ経験があります。
TOEIC PART 1 の概要
初めてTOEICを受ける方もいると思うので、まずは簡単にTOEICのPART1 について簡単に説明します。
TOEIC PART 1 はTOEICのリスニングの最初のセクションです。
TOEIC PART 1 の概要は以下の通りです。
- 写真を見て、音声を4つ聞く
- 4つの選択肢の中から、写真と内容が合うものを選ぶ
TOEIC PART 1 攻略のポイント
- 分かりやすい名詞や動詞が出てきた時は要注意
- 遠回しな表現が正解となることもある
- 受動態現在進行形と受動態現在完了形の違い
分かりやすい名詞・動詞
ここで言う「分かりやすい名詞・動詞」というのは、写真を見ただけで誰でもパッと思いつく名詞や動詞ということです。
例えば以下の写真を見てください。
これを見たら、きっと “bicycle”や、動詞の”ride”というのがパッと思いつくと思います。
TOEICのPART 1 で要注意なのは、このような単語が音声に含まれていると、それはひっかけになっている可能性が高いという点です。
例えば
“Some bicycles are parked by the road.”(道路のわきに自転車が数台停めてある。)
“People are inspecting some bicycles.” (人々が自転車を点検している。)
の2つは不正解になります。
文字で見ると「そんな選択肢選ばないよ」と思うかもしれませんが、実際にテストで音声のみで聞くと混乱する人はたくさんいるのが事実です。
遠回しな表現が多め
そして、反対に遠回しな表現が出てきたらそれが正解である可能性があります。
もちろん、分かりやすい名詞や動詞が出てきたら「不正解」、遠回しな表現が出てきたら「正解」という訳ではありません。
当たり前ですが全てしっかり聞く必要があります。
ただし、一定の割合でこういったタイプの「ひっかけ」も出る、というのは知っておいた方が良いと思います。
では、遠回しとはどういうことかと言うと、先ほどの写真で説明すると例えば、以下のように「そこに注目する?」というものが正解になったりする場合もあります。
“A man is wearing a protective gear on his head.” (男の人が頭に防具をつけている。)
“People are wearing a backpack.” (人々はリュックを背負っている。)
このようにあえて抽象的な表現を使ったり、注目していたところとは違う点について話されたりするので気をつけましょう。
受動態現在進行形と受動態現在完了形の違い
受動態の現在進行形とは、be being + 過去分詞 のことです。
例えば、”The floor is being swept by a man.” (床が男性によって掃かれているところだ。)というのは、受動態の現在進行形です。
そして受動態の現在完了形とは、have been + 過去分詞 のことです。
例えば、”The floor has been swept by a man.” (床が男性によって掃かれた。)というのは、受動態の現在完了形です。
ではこちらの写真を見てください。
先ほどの2文のどちらが正しいでしょう?
正解は、そうですね1つ目、つまり受動態の現在進行形です。
読んでしまえば簡単に思われるかもしれませんが、この2つは発音だけ聞くとかなり混同しやすいです。
is と has、being と been はそれぞれかなり近い発音すからね。
TOEICには毎回と言っていいほど、この受動態の現在進行形なのか現在完了形なのか問う問題が出題されます。
そういった細かい点まで聞き取れるようになっておく訓練が必要です。
もう一点注意していただきたいのは、場合によっては上記の受動態現在進行形と受動態現在完了形のどちらでも正しい選択肢になりうる状況もあるということです。
例えば以下の写真を見てください。
この場合、Pottery is being displayed on the shelf. (陶器が棚に並べられている。)という現在進行形でも、Pottery has been put on the shelf. (陶器が棚に置かれている。)の現在完了形でも正しい文となります。
進行形と聞くと、動作がまさに行われている最中だと思いがちですが、この例のように受け身の状態が今も続いているという場合にも受動態の進行形という形を取ることができます。
PART 1 の勉強法
では、上記のポイントを抑えた上で実際の勉強法を紹介していきます。
まずはTOEIC用の問題集を買うことをおすすめします。
以下のどちらかで良いと思います。
勉強の際には問題を解いたらすぐ答え合わせを行います。
この時にスクリプト(台本)は絶対に見ないでください。
あくまで、正解の選択肢だけ見て、正解だった問題と不正解だった問題がわかるようにしましょう。
答え合わせができたら以下のように進めていきましょう。
ディクテーション
このブログでは何度も登場していますが、やはりTOEIC対策でもディクテーションはかなり有効です。
TOEICのPART 1 に関しては、問題を解いて答え合わせを行ったら正解・不正解に関係なく、全ての問題の全ての選択肢をディクテーションしましょう。
音声を再び聞いて、選択肢を全て文字に書き起こしていきます。
何度聞いてもOKです。
納得するまで行い、これ以上聞いてももう書けないなというところで答えを見ましょう。
答えを見て終わりではありません。
間違えたところを修正し、修正したところが正解通りにちゃんと聞こえるか繰り返し音声を聞きましょう。
納得できたら次の問題へ進みます。
ディクテーションではとにかくこの「納得」を大事にしてください。
「納得」は「あ、確かにそう言っているな」という、聞こえなかったものを聞こえるようにするための大切なプロセスです。
まずは、正解を選ぶ力よりも「選択肢を正確に聞き取る力」を身につけていきましょう。
そのためには全てのディクテーションが大切になってきます。
ディクテーションの詳細は以下の記事を参考にしてください。
シャドーイング
ディクテーションし終わったら、問題ごとにシャドーイングを行いましょう。
シャドーイングとは聞いたものをすぐリピートする練習のことです。
最初のうちはスクリプトを見ながらで構いません。
スクリプトを見て何回かシャドーイングをしたら、スクリプトを見ずに行いましょう。
目安としては、見て3回、見ずに3回ずつほど行いましょう。
それでもスムーズに言えない場合はもっと行いましょう。
シャドーイングに関しては以下の記事にまとめています。
ながら聞き
ここまでおこなった音声教材は「ながら聞き」、つまり歩いたり、電車に乗ったり、家事をしたりしているときに聞いても良いです。
それ以外のまだ聞いたことのない音声、解いていない問題の音声のながら聞きはやめましょう。
あまり効果がありません。
単語
知らない単語は調べて単語帳に加えましょう。
問題集を解き、ディクテーションをしていると純粋に単語を知らなかったために聞き取れなかったものもあると思います。
その場合は、その単語を自分オリジナルの単語帳を作成し、加えていきましょう。
単語帳はQuizletで作ると手取り早く、いつでもどこでもスマホで復習できます。
詳細は以下の記事が参考になると思います。
単語帳は基本的には勉強中は加えていくのみです。
復習は寝る前の5分や電車など、スキマ時間でパパッと行いましょう。
TOEICの勉強として何十分も単語の勉強に時間を費やすのはおすすめしません。
勉強時間は問題集を解いたり、上記にあげたディクテーションやシャドーイングに時間を使いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はTOEIC PART 1 の攻略法についてまとめました。
以上、参考になったら嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
See you next time!
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