最近は「好きなことで生きる」って言うけど、
自分のやりたいことがわからないんだよな〜。
そんな方におすすめの一冊を紹介します。
書籍
今回紹介する一冊は、八木仁平さんの「やりたいことの見つけ方」です。
結論
やりたいことは自分の内側にある
今回は以下のポイントに絞って紹介します。
ポイント
- やりたいことを見つける方程式
- 最初から手段を考えない
- やりたいことは突然降ってこない
それでは詳しく見ていきましょう。
ポイント1:やりたいことを見つける方程式
「やりたいこと」は以下の3つが重なったもの。
①価値観…自分にとって大切なこと
②得意…努力しなくてもできちゃう才能
③好き…興味や情熱
以上の全てが揃わないと「本当にやりたいこと」にはならない。
例えば、「本が好きだから図書館で働きたい」は、③の好きは満たしているが、実際の仕事内容が得意なことではなかったりする場合がある。細かい作業や事務作業はは苦手など。
ちなみに、ここで言う得意とはスキルとは違います。
本書で言う得意は生まれ持った才能。スキルはあとから身につけられるものです。
例えば、「英語が得意」は得意ではなくスキルです。
いつも余裕がある、柔軟性がある、アイディア出しが得意などの生まれ持った才能のようなものが、本書でいう「得意」です。
ポイント2:最初から手段を考えない
とりあえずブログやろうかな、YouTubeやろうかなとか、稼げるらしいからプログラミングやろうかな、大事っぽいから英語やろうかな、などというのは見当違い。
それらは手段であってやりたいこと、目的ではない。
そういった手段は、やりたいことが見つかってから考えれば良い。
ポイント3:やりたいことは突然降ってこない
「これが一生かけてやりたいことだ!」というように見つけられる人は、世の中に1%くらいしかいない。
残りの人はパズルを組み立てるように、自分の価値観、得意、好きとしっかり向き合って、見つけていくしかない。
感想
この方程式のような、自分の価値観と得意と好きを組み合わせて考えるというのは、今までやったことがなかったので新鮮でした。
本書にはワークがあり、質問に答えることによって自分の価値観、得意なこと、好き、を見つけ出していけます。
巻末には、価値観、得意、好きのリストが100個ずつ載っていて、それもかなり参考になりました。
話は変わりますが、冒頭のところで「やりたいことを見つけるためにたくさん行動する」は間違いだと書かれています。
その理由は、選択肢が増えすぎて、選べなくなるからだそうです。
やりたいことを見つけたければ、選択肢を増やすのではなく、内面をもっと見ることが大事だと著者は書いています。
たしかに選択肢が多すぎると人は判断したがらなくなるというのは、行動経済学では有名な話だと思います。
それに、内面を見つめるのはこの本の主旨なので、それもかなり大事だと思います。
でも、経験が少なすぎて、好きなこと・得意なことがわからないというのは、結構あるのではないかなと思います。
料理したことない人が、自分が料理が好きかどうかはやってみなきゃわからないですよね。
それから色んな経験をして、色んな人と関わって、自分では気づかなかった「得意」を人に人に言われて初めて気づく、なんてこともあるんじゃないかと思います。
あくまで持論ですが、まずはある程度行動・経験をして、そのあと振り返って、自分の内面を見つめて本書に書かれている方程式で、自分が本当にやりたいことを見つけていくのが良いのではないかなと思いました。
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