教養が大事ってよく目にするけど,実際に何を学べばいいの?
どうやったら教養は身につくの?
今回はそんな悩みに答えてくれる1冊を紹介します!
今回紹介する書籍
今回紹介する書籍は山口周さんの「知的戦闘力を高める 独学の技法」です。
この本を読むとわかること
- 教養を身につけるための方法
- 教養を身につける読書の方法
- 教養を身につけるメモのとり方,活かし方
多種多様なインプットを得る
本で読んだことを,「ただ知っているだけ」では教養とは言えません。
教養が高めるためには,得られた知識を知恵にしていくことが必要です。
本などで読んだ内容を抽象化し,「示唆」や「洞察」を得ることで,知識が知恵になります。
知恵は,ジャンルにとらわれず,様々な分野に応用できます。
例えば,文学作品の「高慢と偏見」を読んで人間の本質を学び,それを職場の人間関係に活かす。あるいは,歴史書の「銃・病原菌・鉄」を読んで,戦争に勝っていた人々はなぜ勝っていたのか学び,それを自分のビジネスに応用する。
つまり,教養とは特定のジャンルにのみ生きるものではなく,分野に囚われず応用できる知恵のことです。
様々な「示唆」や「洞察」を得るために,本書では様々なジャンルの本を横断的に読むことを勧めています。
本の読み方
それでは,「示唆」や「洞察」を得るためには,どのような読み方をすれば良いのでしょうか。
本書で紹介されているポイントは以下の通りです。
- 本は3回読む
- 1回目:線を引く
- 2回目:付箋を貼る
- 3回目:メモする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1回目の読み
本書では,明記はされていないのですが,「初読」「再読」「三読」という言葉が使われていたので,「同じ本を3回は読みましょう」ということだと捉えました。
1回目は気になったところに線を引きながら読んでいきます。
基準としては,「迷ったら引く」という程度で良いみたいです。
なんとなく,気になったり面白いなと思ったら,ハードルは低めにどんどん引いていく,というイメージですね。
2回目の読み
2回目は1回目の読みで,線を引いたところを中心に読んでいきます。
そして「やっぱりここは面白いな」と思ったページに付箋を貼ります。
付箋がない方は,ページのかどを折る,でもいいと思います。
何回も読み,より面白いところを厳選していくわけですね。
3回目の読み
3回目は2回目の読みで,付箋を貼った箇所を再度読みます。
そこで,「これは残して置きたい」「あとでまた見たい」という部分を選び,メモしていきます。
メモに残しておけば,本が手元になくても見返せますからね。
あとから検索することを考えて,本書ではメモアプリの使用をおすすめしています。
紙のノートだと,どうしてもどこに書いたか忘れたり,なくしたり,といったリスクがあります。
メモをする際に,本のタイトルやキーワードを入れておけばあとから簡単に検索できます。
得た知識を”武器”にする方法
本で得た知識は抽象化し,実生活や仕事に活かすことによって”武器”になります。
その手順としては先ほどのメモを使用します。
メモをした内容を抽象化し,そこから得られる「示唆」や「洞察」について考えてみましょう。
ここでは本に書いてあった内容を「自分のビジネスや,実生活に活かすとしたら?」というのを考えてみます。
そしてそこで得られた「示唆」や「洞察」をもとに自分ができる行動を考えてみましょう。
例えば,本書で使用されている例ですが,蟻塚でサボっているアリが20%いる蟻塚は生存率が他の蟻塚より高いそうです。
ここから得られる示唆は,20%くらいの余力があった方がうまくいくということではないでしょうか。
Googleなどでも,勤務時間の20%は業務とは直接関係のないことに時間に当てていい,というルールは有名ですよね。そこからGmailなどの有名なサービスも生まれているそうです。
自分の生活に応用するとしたら,ぎっちり予定を詰め込むではなく,20%くらい常に余裕を持てるようにする,などではないでしょうか。一見サボっているように見えても,それにより業務をもっと生産的におこなうアイディアや売上を伸ばす方法が思いつくこともあるかもしれません。
まとめ
勉強法や読書法に関する書籍はこれまでたくさん読んできましたが,参考になる点がとても多かったです。
特に,教養書や古典がいかに大切か,そしてそのような本はどう読んだら良いのかというのが明白になりました。
今回紹介した内容はほんの一部なので,興味を持ったかたはぜひ本書を手に取ってみてください。
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