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効果的な単語の覚え方【理論から実践まで!英語にもその他の外国語にも使える勉強法】

語学
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悩むひと
悩むひと

単語がなかなか覚えられません。

記憶力が悪いのでしょうか。

けんてぃー
けんてぃー

そんな方におすすめの方法を紹介します!

この記事でわかること

  • 単語の効果的な覚え方・勉強法
  • それがなぜ効果的なのか
  • 単語の勉強の実践方法
けんてぃー
けんてぃー

こんにちは、けんてぃーです。

現在大学で英語を教えています。

大学院で英語教育について勉強し、修士号を持っています。

言語習得の知識を活かし、これまでに10言語を学んだ経験があります。

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結論

  • 単語帳は「思い出す」努力をするから効果的
  • オリジナル単語帳を作って学習する
  • ただ淡々と復習する

理論編

ここでは、なぜ単語帳が単語学習に効果的なのか紹介します。

手っ取り早く実践方法が知りたい方は「もくじ」から飛んでくださいね。

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テスト効果

人はあることを「学習」するより、「テスト」した方がより記憶できると言われています。

このことをテスト効果と呼びます。

ある研究では、単語を学習するだけのグループと、単語を学習した後にテストをするグループを比較した結果、テストをしたグループの方が成績がよかったという報告があります(Karpicke & Roediger, 2008)。

思い出すことで記憶が強化される

さらに他の研究では、文章を繰り返し読み「学習」したグループと、文章を読んだ後に内容について思い出すように指示されたグループでは、内容を「思い出す」努力をしたグループの方が、文章の内容をよく覚えていたそうです(Roediger & Karpicke, 2006)。

つまり、人は読んだり聞いたりしたことを積極的に「思い出そう」と努力することで、記憶が定着すると考えることができます。

テスト効果も、テストをすることで強制的に「思い出す」ことを強いられるため、より記憶が強化されたと考えられます。

単語帳では毎回「思い出す」努力をする

単語帳で単語を学習する場合、以下の2つの方法が一般的かと思います

  1. 英単語を見る→日本語の意味を思い出す→裏を見て確認する
  2. 日本語を見る→英単語を思い出す→裏を見て確認する

このどちらの方法でも共通して見られるのが「思い出す」というプロセスです。

したがって、単語帳での学習が効果的なのは「思い出す」という行為を何度も繰り返すことができるからです。

「単語帳は意味ない」「単語帳は非効率」と思っている人は、おそらく学習の方法が間違っているのだと思われます

つまり、「思い出す」ことをせず、ただ単に英語を見て、すぐに日本語を見て「あーそんな意味ねえ」という感じで学習した気になってしまっているのだと思います。

単語学習ではとにかく、「思い出す」という行為を大切に取り組んでください

忘れるのは当たり前

以上のことを説明しても、「復習した時にもう忘れてるんです」という相談をよく受けます。

ですが、これは実は「当たり前」のことです。

これも大事なポイントですが、そもそも復習した時に一発で覚えていられるなら復習の意味はありません。

僕自身の経験と、教えてきた経験から言って、1回目の復習で覚えているのは大体2割程度です。

つまり、新しく10個の単語を覚えようとして学習し、次に復習した時に覚えているのは2個程度だと言うことです。

ですから、全然覚えていないと言っても2個程度覚えていると思います。

おそらくこの2割というのが、多くの人にとって「全然覚えられない」ということなんだと思います。

しかし、それが当たり前だと思いましょう。

逆に2割以上覚えていたら自分を「優秀だ!」と褒めてあげましょう。

単語学習する際は、ぜひそれを念頭に置いておいてください。

実践編

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効率的かつ効果的なセットを作る

あなたにとって効率的かつ効果的な単語セットを作るには、あなたにとって必要な単語を集めることが必要です。

セットに入れる基準は、あなたの目的とレベルに合った単語です。

例えば、TOEICなどのテストに向けて勉強をされているのであれば、その問題集で遭遇した知らない単語があなたの目的とレベルに合っていると言えます。

または、あなたが英会話でこんな話をしたい、という場合、言いたいけど英語にできない単語、というのがあなたの目的とレベルにあった単語です。

効率的・効果的なセット=オリジナル単語帳

あくまで、あなたにとって必要かどうかで判断しながら、単語帳は自作することをおすすめします。

反対におすすめしない方法は、市販の単語帳を買うことです。

例えば、TOEICを受けようとしてTOEICの単語帳を買う人も多いと思いますが、正直これはあまりおすすめしません。

なぜなら、そのような市販の単語帳というのは網羅性は多少あるものの、あなたの目的やレベルに必ずしも合っていないからです。

市販の単語帳を見ていただくとわかると思いますが、あなたがすでに知っている単語も、レベルの高すぎる、もしくは必要のない単語も含んでいるはずです。

すでに知っている単語が少しでも入っている時点で、その単語帳で勉強することは効率的ではありません。

繰り返しますが、あなたにとって効率的で効果的な単語のセットとは、あなたにとって重要な単語のみが入っているセットです。

あなたの目的やレベルに合う単語は、あなたにしかわかりません。

こちらの記事でもお話ししていますが、単語学習ではとにかくあなたにとって必要な単語のみを学習することが効率的です。

単語はたくさん知っているに越したことはないですが、そのような考え方ですと際限がありません。

母語の日本語でも、知らない単語は数えきれないほどありますよね。それでも基本的に生活で困りません。

実際に問題を解いたり、英文を読んだりして、知らない単語に出会った時、その単語を1つ1つあなたオリジナルの単語帳に加えていくことをおすすめします。

単語帳はQuilzetというアプリを使うことを強くおすすめします。

単語帳の作り方や使い方は以下の記事を参考にしてください。

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定期的に復習する

当たり前ですが、単語帳を「作って終わり」では何の意味もありません。

単語帳を作ること自体は準備段階でしかありません。

単語帳ができてきたら、コツコツ復習していきましょう。

復習のタイミング

おすすめの復習のタイミングは以下の通りです。

  • その日の勉強が終わった時
  • 夜寝る前(勉強が日中の場合)

まずは、勉強しながら、知らない単語をどんどん単語帳に追加していきます。

その日の勉強の終わりに、振り返りとしてその日追加した単語の復習を行いましょう。

セットに入っている単語の数にもよりますが、できれば2〜3周くらいすると良いと思います。

また、記憶は睡眠中に定着すると言われているため、寝る前に復習しておくことでより記憶を強化できると思います。

IF THEN プランニングで復習

その他おすすめの復習方法としては、あらかじめIF THENプランニングで復習のタイミングを決めておくことです。

IF THEN プランニングとは「Aが起きたらBをする」というものです。

例えば、

  • 電車のホームに立ったらまず単語の復習をする
  • 電車に乗ったら単語の復習をする
  • 家に帰ったらまず単語の復習をする
  • シャワーを浴びたらまず単語の復習をする

など、タイミングはたくさんあります。

あらかじめタイミングを決めておくことで、単語学習を無理なく習慣化していくことが比較的楽になります。

無感情で淡々と記憶のチェックをする

理論編のところでも書きましたが、人間忘れるのが当たり前です。

皆さんにぜひ気をつけていただきたいのは、覚えられないと言ってやる気を無くしてしまうことです。

まず、念頭においていただきたいのは「覚えられなくて当たり前」ということです。

特に最初の3周くらいは、ほとんど覚えていないと思います。

ここで大事になってくるのは、感情を無にして復習を行うことです。

単語を見て、意味を思い出す。

思い出せたら、裏面を見て確認。「覚えたOK」と思うだけ。

思い出せなかったら、裏面を見て確認。「あーそうかこれか」と思うだけ。

「何で覚えられないんだー!」と感情的にならずに、ただ淡々と覚えられたか確認していきましょう。

覚えることは脳に任せて、あなたはひたすら「思い出す」努力をして、覚えていなかったら裏面を見て確認していくだけです。

たくさん読む・聞く

もう一つ、単語のおすすめ復習方法は、たくさん英語を読んだり聞いたりすることです。

これは厳密にはあなたの作った単語セットの復習ではないのですが、英語をたくさん読んだり聞いたりすればするほど、たくさんの単語に出会います、たくさんの単語に出会えば出会うほど、あなたが勉強中の単語に出会う可能性も高まります。

つまり、日頃からたくさん英語に触れることで自然と単語の復習になる機会が増えるということです。

単語帳での学習だけが、単語の勉強と思い込まないと良いと思います。

英語にたくさん触れることで気づかないうちに単語の復習になっているということもありえます。

ぜひ、あなたの学習の中にも単語帳学習の他に、英語を読んだり聞いたりするというのを取り入れてみてください。

まとめ

最後にもう一度ポイントをまとめます。

  • 単語帳は「思い出す」努力をするから効果的
  • オリジナル単語帳を作って学習する
  • ただ淡々と復習する

以上、参考になれば嬉しいです。

それではまた、See you next time!

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